2017年07月22日

本「少女は卒業しない」感想

「何者」が面白かったので、
朝井リョウさんの本をもっと読んでみたくなり、
「少女は卒業しない」を買って読んでみました。

廃校になる高校を舞台にした7人の女子高生の
思いが綴られた短編集です。

読みながら何度も涙ぽろぽろこぼれて、
気持を落ち着かせるため、途中で読書を中断しつつ
最後まで読みました。

とにかく切ないお話がいっぱい。

少女漫画や携帯小説の切ない恋愛系のお話が
好きな人にぜひおすすめします。

全体を通して、描写表現がすごく綺麗です。
主人公の背景が徐々に明らかになるので、
それが知りたくて、丁寧な描写でも飽きることがありません。

どんでん返しとか、ハラハラするストーリーはなく、
昔の私なら退屈してしまいそうですが、
今はこういうゆったりとした切ないお話に
無性にはまります。

以下ネタバレ含んだ感想です。

それぞれの短編の感想簡単に。

「エンドロールが始まる」
叶わぬ恋がテーマ。それだけで泣いてしまいます。
先生が本当優し過ぎて……
そりゃ好きになっちゃいますよね。
奥さんの真似をする女子高生ちゃんも愛おしくなります。

「屋上は青」
真面目な女子高生が自分と似ていて、バッチリ感情移入できました。
油性ペン持って行くところとか、すごく気持ちがわかります!
自分にはないラインを歩いている男の子が
別世界の人みたいでかっこよく見えるんですよね。
題名にもある色の描写が綺麗なお話でした。

「在校生代表」
卒業式の送辞の語り口調で最初から最後までお話がつながるのは、
とっても新鮮です。切ないだけじゃなくて、笑えるところも。
この短編集のスパイスとなっていて良いです。

「寺田の足の甲はキャベツ」
彼氏のいるリア充のお話かあ……
ラブラブでいいなと思ったのですが、
だんだん切なくなってきて、最後はやっぱり泣きました。

「四拍子をもう一度」
癖のある登場人物が最初からいっぱい出てくるから、
把握するのに苦労しました。
変な呼び名のバンドとか設定は好きです。
音楽が次の話につながるところがいいですね。

「ふたりの背景」
H組ってなんだろ、何でクラスの人数少ないんだろ
って思いながら読み進めて、
後半で明らかになって、あ、そういうことかって思いました。
優しさ×優しさ、本当泣けます。
離れ離れになるのに、希望がある明るい終わり方で本当良かったです。

「夜明けの中心」
忍び込んだ学校が舞台で、香川くんとの会話が進むにつれ、
嫌な予感がして、それが予想通りであることが明らかになって、
とにかく胸が苦しくなりました。
一番重たい話が最終話ってところも余韻があって良い構成ですね。
posted by ちゃゆきちゃん at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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